☆ 糸染の歴史   ☆ 繊維について   ☆ 染料について   ☆ 機械について

染めている繊維について


綿糸 紀元前2500年以上もの昔から使用されていた。
日本には800年頃伝来、16世紀始めに織布された。
織物、雑品分野で多数の工場が染色している。
麻糸 人類が最も古くから利用した繊維である。我国では庶民の着物として親しまれてきた。
現在、特殊織物や縫糸、ロープ用としての染色工場がある。
羊毛糸 羊の飼育は1万年前で、紀元前700年頃はじめて染色技術が確立された。我国での使用は明治以後。
昭和30年代西陣ウールお召の最盛期には、多数の工場が染色現在は激減しているが、洋装分野で染色している工場がある。
絹糸 養蚕、製糸は紀元前3000年から中国で実施。
我国へは1700年前、巧満王が蚕種をもってきた。
帯、ネクタイ等、我々の業界では最もポピュラーな染色素材。
レーヨン糸 1892年にビスコース法レーヨン発明される。
1918年、帝国人造絹糸(株)が設立、製造開始。
我々業界に昭和初期、革命をもたらした繊維。現在でも雑品、織物で2000年に国産は撤退、現在は殆ど中国生産。
アセテート糸 1910年代、合成酢酸工業発展と共に工業化された。
1935年 日本合成、日窒が工業化、市販開始。
絹糸の光沢があり、一時は交織として西陣で多用される。
現在も、独特の光沢、しなやかさのため染色、製織されている。
ナイロン糸 1936年 デュポン社が合成に成功。我国では1940年 東洋レーヨンが技術導入し製造開始。
我々業界ではいち早く染色技術を確立した工場から大手染色工場を排出。現在、ニット、雑品分野で多くの工場が染色。
アクリル糸 1947年 デュポン社が開発、工業化に成功。
1951年 三菱レーヨンが技術提携し製造開始。
カチロン染料によって鮮明色に堅牢に染まるため、洋装、雑品分野で多くの染色工場が染色している。
ポリエステル糸 1941年 I.C.I社が工業化に成功。
1958年 東レ・帝人が技術導入し製造開始。
当業界では昭和40年頃和装分野に大量投入され、大手染工場が次々と高温高圧染色機を導入する。
現在、合成繊維の王者として、あらゆる分野で使用され、多くの工場で染色されている。


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